「突然、肌に赤いふくらみが出て、かゆくてたまらない」
「かぶれが広がってしまった…これってアレルギー？」
このような症状がある場合、「じんましん（蕁麻疹）」や「接触性皮膚炎（かぶれ）」の可能性があります。

どちらも身近な皮膚トラブルですが、原因や対処法が異なるため、自己判断では悪化させてしまうケースも少なくありません。

当院では、急性のかゆみから繰り返す慢性的な皮膚炎まで、原因を見極めた上で的確に治療を行います。

じんましん（蕁麻疹）とは？

じんましんとは、皮膚の一部が突然赤くふくらみ、強いかゆみを伴う湿疹の一種です。数時間で跡形もなく消えるのが特徴ですが、繰り返し現れることもあります。

主な特徴

• かゆみを伴う赤い膨疹（ふくらみ）

• 数時間以内に消えるが、また出現する

• 全身のどこにでもできる

• ひどい場合は、喉やまぶたが腫れたり、息苦しさを感じることもあります

じんましんの原因

• 食物（エビ・カニ・そばなど）

• 薬剤（解熱鎮痛薬・抗生物質など）

• 感染症（風邪、胃腸炎）

• ストレス・疲労・発汗

• 温度差、圧迫、日光などの物理的刺激

• 特に原因が特定できない「特発性じんましん」もあります

接触性皮膚炎とは？

皮膚が何らかの物質に触れることで炎症を起こす状態で、一般的に「かぶれ」と呼ばれています。

主な特徴

• 接触した部分に一致して赤みやかゆみが出る

• 水ぶくれやジュクジュクすることも

• アレルギー性・刺激性の2種類があります

よくある原因

• アレルギー性：金属（アクセサリー）、植物（うるし、キク科）など

• 刺激性：洗剤、消毒液、シャンプー、汗や尿など

特に小さなお子さんではおむつかぶれやヨダレかぶれなども接触性皮膚炎に含まれます。当院では小児皮膚科として、乳児の肌トラブルにも対応しています。

じんましん・接触性皮膚炎の治療法について

症状の早期改善と再発予防のためには、原因を見極め、適切な治療を選ぶことが重要です。

1. 薬物療法

• 抗ヒスタミン薬の内服（かゆみを抑える）

• 炎症が強い場合はステロイド外用薬

• 慢性的なじんましんでは長期内服が必要になることもあります

2. 原因の特定と除去

• 思い当たる食品や薬剤、金属、化粧品などの使用歴を詳しく確認

• 接触性皮膚炎では原因物質を避けることが最重要です

3. スキンケアの指導

• 毎日の保湿ケアでバリア機能を回復

• 洗いすぎや摩擦を避けるなど、生活の中でできる予防法もお伝えしています

じんましん・接触性皮膚炎についてのよくある質問

Q1. じんましんは病院に行かなくても自然に治りますか？

A1. 軽度で一過性のじんましんは自然に治ることもありますが、繰り返す場合や原因が不明な場合は受診をおすすめします。特に、全身に広がる、喉が腫れるなどの症状があればすぐにご相談ください。

Q2. かぶれは市販薬で治してもよいですか？

A2. 軽い場合は市販薬でも落ち着くことがありますが、症状が長引いたり広がったりする場合は、医療機関での診断が必要です。自己判断で悪化させる前にご相談ください。

院長より

じんましんや接触性皮膚炎は、かゆみや不快感が強く、日常生活に支障が出やすい皮膚トラブルです。原因がわからず繰り返していると、どんどんストレスがたまり、「体質だから仕方ない」と諦めてしまう方も多くいらっしゃいます。

当院では、患者さまの症状と生活背景を丁寧に伺いながら、治療だけでなく再発予防にも力を入れています。小さなお子さまからご年配の方まで、どんな年代でも安心してご相談いただけます。

かゆみやかぶれに悩まされる日々を終わらせるために、まずは一度ご来院ください。