虫刺され
「蚊に刺されたと思ったけど、いつまでも腫れが引かない」
「虫刺されのあとが赤黒く残ってしまった」
「子どもがかゆがって掻きむしっている」
「刺されたところが化膿して痛い…」
虫刺されは、ごくありふれた皮膚トラブルの一つですが、場合によっては炎症が長引いたり、跡が残ったり、細菌感染を引き起こすこともあるため、油断できません。
私たち東白壁クリニックでは、よくある虫刺されの治療から、重症化した場合の対応、瘢痕ケアまで幅広く診療しています。
お子さまからご高齢の方まで、どんな些細な症状でもお気軽にご相談ください。
虫刺されとは?
虫刺され(虫刺症)は、蚊・ダニ・ノミ・ハチ・ブヨ・毛虫などの虫による刺激で、皮膚に炎症が起きる状態です。
虫の毒成分や唾液などに対するアレルギー反応によって、かゆみ・赤み・腫れ・痛み・発疹などが起こります。
虫刺されの原因
以下のような虫が、皮膚にさまざまな反応を引き起こします。
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蚊、ブヨ
→刺された直後~数時間後にかゆみや赤み。子どもは強く腫れることも。 -
ダニ、ノミ
→赤くポツポツとした発疹。かゆみが強く、寝ている間に刺されることも。 -
ハチ
→激しい腫れや痛み。まれにアナフィラキシー(強いアレルギー)を引き起こすことも。 -
毛虫(チャドクガなど)
→触れるだけで毒針毛が皮膚に刺さり、かゆみやぶつぶつが多数出現。
虫刺されによって起こるトラブル
虫刺されは、単に「かゆいだけ」で済まないこともあります。特に以下のようなケースは注意が必要です。
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掻き壊しによるとびひ(二次感染)
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強いアレルギー反応や全身症状
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色素沈着やしこりが長く残る
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慢性的なかゆみや湿疹化
小さなお子さまやアトピー性皮膚炎のある方は、症状が重くなりやすいため、早めの受診をおすすめします。
虫刺されの治療法
当院では、症状の程度や虫の種類、年齢や体質を考慮して治療を行います。
軽度の場合
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抗ヒスタミン外用薬(かゆみ止め)
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ステロイド軟膏(炎症を抑える)
中等度~重度の場合
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抗アレルギー薬の内服
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強めのステロイド外用
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症状に応じて抗生物質の内服や外用
感染がある場合
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化膿止め(抗生物質)の内服
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患部の洗浄・処置
色素沈着や傷跡が残った場合
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炎症後色素沈着に対するケア
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瘢痕(はんこん)や硬くなったしこりへの処置も行います
よくある質問(虫刺され)
Q1. 虫刺されでも皮膚科を受診して良いのでしょうか?
A1. はい、虫刺されは皮膚科のご相談で非常に多い疾患の一つです。悪化を防ぐためにも、早めの受診が大切です。
Q2. すぐに治ったのに、しばらくしてからまた赤くなりました。
A2. 虫刺されは、遅れて再燃することもあります。炎症が深い場合、1週間以上症状が続くこともあるため注意が必要です。
Q3. 子どもが何度も刺されて跡が残っています…
A3. お子さまの皮膚は薄く刺激に敏感です。色素沈着やしこりになりやすいため、適切なスキンケアと予防が必要です。
院長より
虫刺されは誰にでも起こるありふれた症状ですが、かゆみや炎症が長引いたり、傷跡が残ったり、見た目のトラブルにもつながることがあります。
「たかが虫刺され」と思わずに、早めに適切な治療を受けていただくことで、長引かずに治すことができます。
特にお子さまの場合、夜にかゆみで眠れない、掻き壊してとびひになってしまう…というケースも多く見られます。
当院では、お子さまから大人の方まで、それぞれの肌に合った治療を丁寧に行います。どうぞお気軽にご相談ください。
