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わきが(腋臭症)

「わきのニオイが気になる」
「制汗剤を使ってもニオイが消えない」
「周りの人に気づかれているのではと不安になる…」

このようなお悩みを抱えている方は、わきが(腋臭症)の可能性があります。
わきがは、アポクリン汗腺から分泌される汗に皮膚の常在菌が作用して、特有のにおいが発生する体質性の症状です。

デリケートなお悩みだからこそ、医療機関での診断と治療が重要です。
当院では、形成外科・皮膚科の両面から診察・治療を行い、症状の程度やライフスタイルに合わせた対応を心がけています。

わきが(腋臭症)の原因

わきがの原因は、主に「アポクリン汗腺」と呼ばれる汗腺から出る分泌物にあります。

原因となるポイント

  • アポクリン汗腺の分泌物に皮膚の細菌が作用し、においを発生

  • 思春期以降に活発になり、ホルモンの影響を受けやすい

  • 遺伝の影響も強く、親族にわきが体質の方がいる場合は発症しやすい

  • ストレスや緊張もにおいの悪化要因に

アポクリン汗腺の数や活性度は個人差が大きく、「強くにおう人」「季節によって気になる人」など様々です。

わきがの診断とセルフチェック

医療機関では、視診・嗅診・問診を中心とした診断を行います。
当院では、必要に応じて簡易的な検査も併用し、わきがの有無や程度を判断しています。

わきがのセルフチェック(目安)

  • 家族や友人から「わきのにおい」を指摘されたことがある

  • 下着や衣類のわき部分が黄ばむ

  • 耳垢が湿っている(外耳道にもアポクリン腺があるため)

  • 両親または片親がわきが体質

  • 市販の制汗剤ではにおいを抑えきれない

複数該当する場合は、わきがの可能性が高いと言われています。

当院での治療法について

当院では症状の程度が手術適応と医師が判断した場合のみ、保険診療での手術治療を行っております。

※手術に必要な血液検査もあるため、基本的には当日の手術は行っておりません。後日、予約日に手術となりますのでご了承ください。

医師の判断で手術適応外と判断した場合でも、患者様の希望があれば自由診療にて手術を行うことは可能です。

※自由診療の詳細については初診時にご案内しています。

1. 保険診療

  • 外用薬処方
     汗の分泌を抑え、においの発生を軽減します。

  • 外科的手術(剪除法)※当院では日帰り手術を行っております。
     アポクリン汗腺を直接取り除く方法です。術後のケアが必要ですが、再発リスクが低く、効果も高い治療法です。(医師の診断次第では自由診療での手術のご案内となる可能性があります)

2. 自由診療

  • ボトックス注射(多汗症・軽度わきが向け)⇒多汗症の項目をご参考下さい
     エクリン汗腺の活動を抑制し、汗量を減らすことで間接的ににおいを抑えます。効果は約4~6か月。

わきが(腋臭症)についてのよくある質問

Q1. 市販のデオドラントと医療の違いは何ですか?

A1. 市販品はにおいを一時的に抑えるものが多いですが、医療機関での治療は汗やにおいの根本原因にアプローチする治療が可能です。

Q2. においが軽くても治療できますか?

A2. はい、「自分自身が気になる」という理由だけでも十分にご相談いただけます。治療はご本人の生活の質(QOL)を高めるためのものです。

院長より

わきがは非常にデリケートなお悩みですが、決して恥ずかしいことではありません。
私たちのクリニックでは、患者さまのお話を丁寧にお聞きしながら、無理のない治療方法をご提案しています。

「一度相談してよかった」と感じていただけるような診療を心がけていますので、周囲に相談できずに悩んでいる方も、どうぞ安心してご来院ください。

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