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けが(切り傷、擦り傷など)

日常生活の中で起こるけが(外傷)は、小さな子どもから大人・高齢の方まで、誰にでも起こり得る身近なトラブルです。転んでできた擦り傷、料理中の包丁による切り傷、スポーツでの打撲や裂傷など、その原因や程度はさまざまです。

「少しの傷だから…」と放置されがちですが、適切な処置を怠ると、傷跡が残ってしまったり、感染が広がってしまうこともあります。

当院では、形成外科の専門知識を活かし、美しさと機能性の両面に配慮した処置・縫合・その後のケアを行っています。

けがの原因

けがの多くは、日常生活のなかのちょっとした不注意や、子どもの遊び・スポーツ中のアクシデントから起こります。

よくあるけがの原因とシーン

  • 包丁やカッターでの指の切り傷

  • 自転車や公園での転倒による擦り傷

  • ガラスや金属での裂けるような傷

  • ペットや植物によるひっかき傷・刺し傷

  • 高齢者の転倒によるすり傷や裂傷

とくに顔や手、関節周辺のけがは、見た目や将来的な動きに影響を及ぼすことがあるため、形成外科での処置が望ましいケースも少なくありません。

けがによって引き起こされる病気や合併症

けがそのものが小さくても、適切な処置をしなければ次のような問題が生じることがあります。

  • 傷口の細菌感染(化膿)

  • 深い傷による腱や神経の損傷

  • 瘢痕(はんこん)やケロイドとしての傷あとの残存

  • 関節の近くの傷での運動障害

  • 異物(砂・ガラス片)が体内に残る

初期処置が不十分だと、見た目のトラブルだけでなく、機能障害や慢性的な痛みにつながることもあります。

けがの処置や治療法

当院では、傷の大きさ・深さ・部位・受傷からの時間などを丁寧に確認したうえで、最適な処置を行います。

1. 初期処置

  • 傷の洗浄・止血・消毒(必要に応じて)

  • 異物除去(砂やガラス片など)

2. 縫合や特殊処置が必要な場合

  • 形成外科専門医によるきれいな縫合

  • 傷あとを最小限にするための縫合法(真皮縫合など)

  • テープでの処置(傷が浅い場合)

3. 傷の管理と再発予防

  • 湿潤療法を基本とした清潔な創傷管理

  • 傷あとを目立ちにくくするための専用テープや軟膏

  • 痛みや腫れに対する内服や外用薬

4. 感染予防

  • 必要に応じて抗菌薬の投与

  • 破傷風ワクチン接種(状況により)

5. 経過観察と再診指導

  • 傷の治癒段階に応じた通院の間隔や処置の変更

  • 小児や高齢者では皮膚の弱さに応じた優しいケア

けがについてのよくある質問

Q1. けがをした直後、受診までに何をすればいいですか?

A1. 清潔な流水でやさしく洗い、出血している場合は清潔なガーゼなどで圧迫止血してください。アルコール消毒などは刺激が強すぎることがあるので避けましょう。

Q2. 縫うかどうかの判断はどこで決まりますか?

A2. 傷の深さ・大きさ・出血の量・部位などをみて医師が判断します。顔や関節周囲、皮膚が大きく開いている場合は、早めの縫合処置が必要なことが多いです。

Q3. 傷あとが心配です。どうしたらいいですか?

A3. 形成外科では、傷あとの仕上がりにも配慮した処置を行っています。治療後も、傷あとの経過観察や傷跡の状態に応じて再修正なども行いますので、お気軽にご相談ください。

院長より

けがは予期せず突然起こるものですが、初期対応の適切さが、治りの速さや傷あとに大きく関わってきます。

当院では、形成外科での外傷治療経験を豊富に持つ医師が、見た目と機能面の両立を考えた処置を心がけています。小さなけがでも、「あとが残らないようにしたい」「早く治したい」というお気持ちがあれば、ぜひご相談ください。

お子さまのけがも、泣いている時間をできるだけ短く、処置も最小限の負担で行えるよう努めております。

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