メニュー

熱傷(やけど)

「熱いお湯をこぼしてしまった」
「アイロンに触って水ぶくれができた」
「小さな子どもがキッチンでやけどしてしまった」

このような「やけど=熱傷(ねっしょう)」は、日常生活の中でもっとも多い皮膚の外傷のひとつです。
見た目は小さくても、皮膚の深い部分にまでダメージが及んでいる場合や、跡が残る可能性がある場合もあり、専門的な診察と処置が大切です。

東白壁クリニックでは、形成外科の知識と経験を活かし、やけどの深さや部位に応じた最適な治療を行っています。
早めの受診が、治りを早くし、傷あとを目立たなくする第一歩になります。

熱傷(やけど)とは?

熱傷とは、高温の液体・蒸気・金属・炎などによって皮膚や皮下組織が損傷を受けた状態です。
一般的には「やけど」と呼ばれ、熱の他にも、電気・薬品・放射線などが原因となる場合もあります。

熱傷の深さ(重症度)と分類

やけどの深さによって治療方針が異なります。医療現場では、以下のように分類されます。

分類 特徴 治癒期間の目安
Ⅰ度熱傷(表皮のみ) 赤くなってヒリヒリする・水ぶくれなし 約3〜7日で自然に治る
Ⅱ度浅達性熱傷(表皮〜真皮浅層) 水ぶくれ・痛みが強い 約2週間前後で治癒、跡が残りにくい
Ⅱ度深達性熱傷(真皮深層まで) 水ぶくれ破れて白くなる、痛みが少なくなる 治癒まで3週間以上、瘢痕(跡)残る可能性あり
Ⅲ度熱傷(皮下組織まで) 黒く焦げたような皮膚、痛みがない 自然治癒せず、皮膚移植などが必要になることも

よくある熱傷の原因

  • 熱湯や味噌汁、鍋・ポットなどによる液体のやけど

  • ヘアアイロン・ストーブ・炊飯器など高温器具との接触

  • カイロ・湯たんぽなどによる低温やけど

  • 赤ちゃんのミルク・離乳食による事故

  • 化学薬品や日焼けなどの特殊な熱傷

やけどの原因や部位(顔、手、足、関節部など)によっては、将来的な機能障害や傷あと形成のリスクがあるため、注意が必要です。

熱傷の治療方法

1. 応急処置(ご自宅でできること)

  • すぐに流水で冷やす(20分以上が望ましい)

  • 衣類の上からやけどした場合は、無理に脱がずにそのまま冷却

  • 氷や保冷剤を直接当てるのは避けましょう(凍傷のリスク)

2. 医療機関での処置

  • やけどの深さを判断し、適切な外用薬や被覆材を選択

  • 水ぶくれは状態によって破かず保護するか、処置するかを判断

  • 感染予防のための抗菌薬の外用や内服

  • 必要に応じて瘢痕ケアや形成外科的アプローチ

当院のやけど治療の特徴

  • 形成外科専門医による創傷治療…見た目と機能の両方を考慮した処置を行います

  • 痛みに配慮した処置・処方…小さなお子様にも対応

  • 医療用被覆材を用いた湿潤療法…自然治癒力を活かしてきれいに治す

  • 傷あとが残りそうな部位への経過フォロー・リハビリ指導

  • 保険適用内での処置を基本としながら、希望があれば美容的配慮も相談可能

熱傷についてのよくある質問

Q1. 水ぶくれはつぶした方がいいですか?

A1. 状態によって異なります。自己処理は避け、医療機関で適切な処置を受けてください。

Q2. 跡を残したくないのですが…

A2. 当院では湿潤療法や傷あとを最小限にする処置を行っています。部位や深さに応じたケアをご案内します。

Q3. 子どもがやけどをしました。泣いていて冷やせません…

A3. お子様が泣いていても、できるだけ早めに冷やすことが重要です。冷却できない場合も、早めにご来院ください。

院長より

やけどは、「ちょっとした不注意」で起こってしまうものですが、その後の処置が将来の傷あとや肌の状態に大きく影響します。

私たち東白壁クリニックでは、患者様のやけどの状態に合わせた最善の治療を提供しています。
やけどは早期対応がカギです。少しでも不安があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME