水虫
「足の指の間がかゆい…」「足の裏がカサカサで皮がむける」「かかとがひび割れている」
これらの症状、実は“水虫”が原因のことが少なくありません。
水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が皮膚に感染して起こる皮膚疾患です。
見た目や症状が似ている他の病気と間違えやすいため、正確な診断が治療の第一歩となります。
当院では、顕微鏡検査・的確な診断と、症状に合わせた治療法をご提案しています。
水虫とは?
水虫は、医学的には「白癬(はくせん)」と呼ばれる真菌(カビ)による感染症です。
汗をかきやすい、靴を長時間履く、蒸れやすい環境などが感染の原因になります。
主な感染経路
-
家族間でのバスマットやスリッパの共有
-
スポーツ施設・温泉・銭湯などの共用スペース
-
靴の中の蒸れや乾燥不足
水虫の種類と症状
水虫と一口に言っても、症状の出方によって種類が分かれます。
※水虫だと思っていたら湿疹だった、またはその逆だったということも多く、皮膚の一部を顕微鏡で確認する検査(KOH法)が重要です。
水虫の治療について
水虫は市販薬で一時的に良くなったように見えても、根本的に治りきらないことが多く、再発を繰り返します。
1. 外用薬(塗り薬)
-
患部の種類に合わせて抗真菌薬を毎日塗ることで、約1〜3か月で改善が見られます。
-
塗り残しや中断による再発が多いため、きちんと継続することが大切です。
2. 内服薬(飲み薬)
-
爪白癬や広範囲な足白癬の場合、塗り薬では届きにくいため、飲み薬による治療を行います。
-
肝機能などをチェックしながら数か月間の内服が必要です。
当院の水虫診療の特徴
-
顕微鏡による迅速なその場検査(KOH法)で、水虫かどうかを明確に診断
-
他の疾患(湿疹・乾癬・たこ等)との見極めが可能
-
爪白癬に対して、外用・内服薬の使い分けや通院プランをご提案
-
「痒くない=治った」ではなく、完治を目指すフォロー体制
水虫についてのよくある質問
Q1. 水虫は自然に治りますか?
A1. 白癬菌は皮膚の奥に潜んで生き続けるため、自然に消えることはまずありません。治療が必要です。
Q2. 市販薬でも治りますか?
A2. 合っていれば一時的に良くなることもありますが、再発が多く、見極めも難しいため皮膚科受診をおすすめします。
Q3. 家族にうつりますか?
A3. はい。スリッパやバスマットを共有していると家庭内感染の可能性があります。
Q4. 痒くないけどカサカサしているのも水虫?
A4. はい、角質増殖型の水虫はかゆみがないため、気づかないことが多いです。かかとが厚くガサガサしている方は要注意です。
院長より
「たかが水虫」と思われがちですが、実際には慢性化しやすく、爪や足裏に広がることで日常生活にも支障をきたすことがある疾患です。
特にご高齢の方や糖尿病のある方は、足のトラブルが悪化すると転倒リスクや感染症の原因にもなります。
東白壁クリニックでは丁寧に診察を行い、症状に合わせた最適な治療をご提案いたします。
「これって水虫かな?」と感じたら、気軽にご相談ください。
