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いぼ・たこ・うおのめ

「足の裏が痛い」「皮膚が硬く盛り上がってきた」「何度取ってもまたできる」──こうしたお悩みの中で、よく見られるのがいぼ(ウイルス性疣贅)、たこ(胼胝)、うおのめ(鶏眼)です。

一見似たように見えるこれらの皮膚のトラブルですが、原因も治療方法も異なるため、正確な診断がとても大切です。

当院では見た目と痛み、生活への影響を丁寧に確認しながら、適切な治療を行っています。

いぼ・たこ・うおのめの原因について

それぞれの違いを明確にしながら、原因を見ていきましょう。

いぼ(ウイルス性いぼ)

  • ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)というウイルスが皮膚から感染して起こります。

  • 足の裏や手指によく見られますが、傷口や乾燥した皮膚からも感染します。

  • 皮膚の奥にウイルスが入り込むため、表面を削るだけでは治りません

たこ(胼胝・べんち)

  • 皮膚に慢性的な圧迫や摩擦が加わることで、皮膚が厚く硬くなる状態です。

  • 足裏や指の付け根など、歩き方や靴の形状が影響することが多いです。

  • 痛みは少ないことが多いですが、進行すると違和感や炎症を伴うこともあります。

うおのめ(鶏眼・けいがん)

  • たこと同じく、圧迫や摩擦によるものですが、芯のように硬い角質が皮膚の内側に向かって食い込むことで、強い痛みを伴います。

  • 歩くたびに「チクッ」とした痛みがあるのが特徴です。

放置するとどうなる?いぼ・たこ・うおのめで起こる問題

放置してしまうと、以下のようなトラブルが起こることがあります。

  • いぼが周囲に広がる(接触感染)

  • 繰り返し削っても根本が残って再発

  • 歩行時のバランス悪化・歩き方の癖が生じ、膝や腰に負担

  • 炎症や出血、二次感染を起こすケース

特にいぼは、他の部位やご家族への感染の恐れがあるため、早めの対処が必要です。

いぼ・たこ・うおのめの治療法

当院では、状態に応じて以下のような治療を行います。

いぼ(ウイルス性いぼ)の治療

  • 液体窒素療法(凍結療法):2週に1回ほどの通院で、徐々にいぼの組織を壊します。

  • ヨクイニン内服:自然治癒力を高める補助療法

  • スピール膏(サリチル酸)外用

たこ・うおのめの治療

  • 角質を削る処置

  • スピール膏(角質軟化薬)の貼付

  • 再発予防のため、インソール(足底板)や靴の見直し指導を行います

  • 炎症がある場合には外用薬を使用

いぼ・たこ・うおのめについてのよくある質問

Q1. 自分で削ったりスピール膏を使っても大丈夫ですか?

A1. 表面だけの処置では芯が残ることが多く、再発の原因になります。また、いぼとたこ・うおのめの区別がつきにくいため、自己処理で悪化するケースもあるため、まずはご相談ください。

Q2. いぼはうつるって本当ですか?

A2. はい、ウイルス性いぼは接触感染します。お子さま同士のプールやタオルの共有でも感染することがあるため、注意が必要です。

Q3. 繰り返しできるのですが、何が原因ですか?

A3. 歩き方や靴の形が合っていないことが原因となることが多いです。再発防止のため、足裏の圧力のかかり方を分析し、靴選びやインソールのご提案を行うこともあります。

院長より

いぼ・たこ・うおのめは、見た目も気になりますが、それ以上に痛みや違和感が日常生活の負担になります。

また「いつものこと」と放置してしまうと、症状が深くなったり、再発を繰り返してしまうこともあります。

私たち東白壁クリニックでは、見た目の改善だけでなく、根本的な再発予防までを視野に入れて診療を行っています。どうぞ気軽にご相談ください。

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